縮景園

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名勝 縮景園

造り

縮景とは、景勝を庭として縮めて模したもので、古くからある日本の庭の造り方です。ここ縮景園はその代表的な庭園となっています。広島各地の景勝を余すことなく凝縮された園は、毎年多くの観光客で賑わっています。

縮景園は池泉廻遊式庭園という造りの庭園で、中央には濯纓池と呼ばれる池があります。この池を中心とし、北側、東側、西側に小山が築かれており、それぞれ広島の宗箇山・二葉山・弥山の借景となっています。

園の正面入口は南側にあり、まっすぐ進んでいくと、大きな茶室「清風館」が現れます。この茶室下から池を大きく東西に分ける橋「跨虹橋」がかかっており、この2か所が縮景園の主要庭景となっています。池には大小10余りの島を浮かべ、これらを中心に北東西、高低豊かな山や川を築き、そこへ四阿・東屋、茶室などが巧妙に配置されています。そして各景観を余すことなく堪能できるよう、その全てが園路で繋げられています。

縮景園の造りである廻遊式庭園は、古くは室町時代から見られ、江戸時代に最盛期を迎えます。諸大名の多くはこの造りを愛し、各地で廻遊式庭園が築かれました。縮景園はその中でも名勝と呼ばれ、廻遊式庭園の代表の一つとなっています。

歴史

縮景園は、1620年、当時の広島藩主「浅野長晟」が別邸庭園として、茶人の上田宗箇に造らせたものがきっかけとなっています。もともとは、中国杭州の西湖を縮景したものでした。その後、幾度かの改修が行われ、明治時代初頭に現在の庭園の姿となりました。

1713年、5代目藩主の浅野吉長は、庭園の山や島、橋などに名前を付け、庭園のガイドブック的な読み物「縮景園記」を作っています。これは縮景園の名前が出てくる最古の資料であり、少なくともこの頃から縮景園と呼ばれていたことが伺えます。

長く浅野家の別邸庭園として使われてきた縮景園は、昭和15年に浅野家から広島県へ寄贈され、同年7月12日に国の名勝に指定されました。しかし、昭和20年の原子爆弾投下により全てが焼失してしまいます。その後、県の懸命な努力により、実に29年の歳月をかけ、失った樹木や茶室など全てを復元、現在に至っています。

庭園案内

 ポイント  左上のメニューよりスポットを確認できます

南側

清風館(せいふうかん)

園の中心的存在の建築物。建築面積178.23㎡、木造平屋建ての数寄屋造の建物で、茶室としては国内最大。園内にあるその他の全ての建物は、ここから眺める景観によって配置されています。建物の西側は優雅な書院造の様式を備えた贅沢な造りとなっています。

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濯纓池(たくえいち)

面積8,020㎡の大泉水。園はこの池を取り囲むようにして造られており、細かな入り江や広海など、眺める場所により様々な表情を見せてくれます。池に浮かぶ島々や、それぞれ趣の違う橋など、全てが池を含めた景観となっています。

ここには鯉やカメなどがいますが、池の水を庭園裏に流れる京橋川から取り入れているため、その際に紛れ込んだクロダイなどを見かけることもあります。

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跨虹橋(ここうきょう)

濯纓池を二分する形で配置された、長さ27.4m×幅2.1mの橋。広島藩七代目藩主の浅野重晟が京都の名工に二度にわたり造り直させたという石造りの橋は、大胆奇抜な手法と景観が目を引く、縮景園の主要建造物となっています。

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東側

悠々亭(ゆうゆうてい)

建築面積11.10㎡の四阿(あずまや)。木造平屋建てで、入母屋造、茅葺の造りが印象的な建造物です。ここはかつて納涼茶会や歌会などに使用されていました。亭内は現在も入ることができるので、ゆったりと濯纓池を眺めながら当時の茶会に思いを馳せるのもいいかもしれません。

岸に添ひ池に浮かびてもの清う安らに建し「縮景園之記より」

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迎暉峰(げいきほう)

園内で一番の高地で、標高は10m。ここには樹木がほぼなく、かつてはここから広島湾に浮かぶ似島や厳島などを望むことができ、船の出入りや港の様子なども手に取るようにわかったようです。迎暉峰から眺める園内は名勝の名にふさわしく、四季折々、大変美しい庭を愉しむことができます。

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有年場(ゆうねんじょう)

ここには小さな水田が4枚あり、毎年藩主が田植えを行い、その年の五穀豊穣を祈願したと言われています。現在でも、毎年6月には重要無形文化財である「新庄のはやし田」「南条おどり」を披露し、合わせて上田宗箇流の早乙女による田植えと茶会が行われています。

入園料+茶券(700円)にてこの茶会に参加することができます。

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photo by 思いついた写真をアップする家(毎年6月に行われる田植えの様子)

香菜圃(こうさいほ)

広島藩浅野家の伝統行事として行われていた八十八夜の茶摘み。ここでは、その様子を現代に伝えるため、毎年八十八夜に合わせて新芽を摘み取る行事が行われています。また、同時にこの新茶を愉しむ茶会が開かれています。
入園料+茶券(600円)でこの茶会に参加することができます。

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photo by 刺身の上のわさび(毎年4月または5月に行われる茶摘みの風景)

北側

明月亭(めいげつてい)

建築面積43.16㎡の木造平屋建ての茶室。数寄屋造りの建物や屋根の茅葺きなど、庭にふさわしい造りとなっています。水屋の窓に牛車の車輪がはめられており、景観に華を添えています。内部構造は茶室の他に、控之間、水屋、玄関之間となっています。

また、明月亭の裏手には「京橋川」が流れており、庭の続きとして見ることもできます。

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白龍泉(はくりゅうせん)

園内を流れる唯一の滝。二段からなり、裏を流れる京橋川から水を引いており、自然を生かした当時の技術の高さに驚かされます。このエリアでは、小山の中に松の木や小川、滝を造っており、日本古来の水辺風景が再現されています。小川にはサワガニなども生息しており、小さな生き物も景色に華を添えています。

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祺福山(きふくさん)

標高5.8mの小山。この山頂には、かつて当時の広島藩の平穏無事と子孫繁栄を願った稲荷神社の社殿がありましたが、原爆の投下により焼失してしまいました。現在は鳥居と小さな社殿が再現されています。この祺福山の周辺には原爆慰霊碑もあります。

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西側

夕照庵(せきしょうあん)

園内において最も小さな茶室で、建築面積7.60㎡の木造平屋建で、入母屋造・茅葺となっています。この西側エリアはカエデやモミジなどが多く植えられており、秋には庭の景観と夕照庵の趣、そこへ色とりどりに染まった紅葉樹が重なり、息をのむほどに美しい姿を見せてくれます。

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超然居(ちょうぜんきょ)

超然居は園内最大の島に建てられた四阿です。建築面積7.45㎡の木造平屋建で寄棟造・茅葺となっています。超然居の建つ島は、観瀾橋と洗心橋の2つの橋で結ばれており、この3つを合わせた景色はとても美しく、ぜひとも写真に収めたい場所になっています。

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photo by 夕景・夜景がここの始まり・・・。(島に浮かび上がる超然居の姿)

丹楓林(たんぷうりん)

西側エリアを覆う小高い丘は紅葉樹が多く植えられていることから丹楓林と呼ばれています。秋には丘の脇を進む園路から見事に紅葉した木々を見ることができ、広島の紅葉スポットとしても有名です。この丘下を通る広くまっすぐな道は、当時調馬場として使われており、この美しい庭園を闊歩する馬を思いながら歩きたい場所となっています。

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観瀾橋(かんらんばし)

朱に塗られた木造の橋は、アース色の縮景園の中でもよく目立ち、景観に華を添えています。入り組んだ園路の中に現れる踏雲橋は大変美しく、小さな小川に架かる小さく真っ赤な橋は風情豊かな景色となっています。超然居に架かる橋のひとつで、島と超然居と橋を一体とした景観は四季を通じて美しい姿を見せてくれます。

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四季を彩る草花

1月

写真左より さざんか つばき うめ ろうばい

january


2月

写真左より つばき うめ ろうばい

february


3月

写真左より うめ もも りきゅうばい さくら つばき

march


4月

写真左上より もも りきゅうばい さくら はなみずき つつじ さらさどうだん ぼたん ふじ しゃくなげ あやめ つばき

april1april2


5月

写真左上より はなみずき つつじ さらさどうだん ぼたん ふじ しゃくなげ やまぼうし すいれん あやめ ききょうぶ さつき はなしょうぶ

may1may2


6月

写真左上より やまぼうし すいれん さつき あじさい はなしょうぶ しゃらのき むくげ くちなし でいご

june1 june2


7月

写真左より すいれん あじさい むくげ くちなし でいご ふよう

july


8月

写真左より すいれん むくげ ふよう やまはぎ

august


9月

写真左より すいれん むくげ やまはぎ すいふよう みやぎのはぎ

september


10月

写真左より むくげ はまはぎ すいふよう みやぎのはぎ 茶の花 つわぶき

october


11月

写真左より 茶の花 つわぶき もみじ

november


12月

写真左より ろうばい もみじ さざんか つばき

december

フォトギャラリー

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利用案内/アクセス情報

名勝 縮景園

所在地

  • 広島県広島市中区上幟町2-11
  • 082-221-3620

開園時間

  • 4月から9月まで 9:00~18:00
  • 10月から3月まで 9:00~17:00

入園料

  • 一般 260円(20名以上の団体の場合 200円)
  • 高・大学生 150円(20名以上の団体の場合 100円)
  • 小・中学生 100円(20名以上の団体の場合 80円)

駐車場

  • 乗用車 1時間まで310円(以降30分ごとに160円)
  • バス 1時間まで620円(以降30分ごとに310円)

アクセス

  • 徒歩の場合:
    広島駅より徒歩10分
  • 路面電車の場合:
    広電9号線「縮景園前駅」下車、徒歩150m。

学校教育で縮景園のご利用をご希望の場合はこちらをご確認ください。

また、縮景園は広島県立美術館と併設されており、こちらの美術館からも出入りすることができます。その際、美術館との共通入場券もありますので、ご利用の際は、ぜひご活用ください。

広島県立美術館
広島県立美術館の特徴 広島県立美術館の使命は、 文化・芸術が人々のくらしに根付き、 社会に活力を与える地域の形成に貢献することです...

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