広島風お好み焼きとは?

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広島風お好み焼きの特徴

お好み焼きには有名なところでは「関西風」と「広島風」のふたつがあります。前者は具材を細かく切ったものを生地に混ぜ込んで焼き上げる「混ぜ焼き」。後者は薄く伸ばした生地の上に野菜や肉などを乗せながら焼き上げていく「重ね焼き」で作っていきます。

広島風お好み焼きでは、重ねていく段階で、それぞれの好みに合わせ色々なトッピングを加えます。代表的な具材として「イカ」「タコ」「もち」などがあります。また、

広島県民は、お好み焼きに必ずと言っていいほど中華麺もしくはうどんを入れます。老若男女を問わず、がっつりお腹が一杯になるという食べ方が通例となっています。

それではまず、基本的な焼き方をご紹介します。

  1. ラード(豚の脂肪)を引いた鉄板に生地を円を描くように丸く伸ばします。
  2. 生地の上にカツオ粉をまぶします。
  3. キャベツをたっぷりと乗せます。
  4. 天カスもしくはイカ天をまんべんなく乗せます。
  5. ひと握りのもやしを乗せます(この時に青ネギも一緒に乗せる場合もあります)。
  6. 豚バラ肉の薄切りを重ならないように数枚乗せます。
  7. 生地を線状に回しかけます。
  8. 2本のヘラを使い、全体を豪快にひっくり返します。
  9. ヘラを使い、お好み焼きを押さえながら蒸し焼きにします。
  10. 中華麺、またはうどんに少量のラードとお好みソースを加えて炒めます。
  11. 麺をお好み焼きサイズに丸く整え、その上に焼いたお好み焼きを乗せます。
  12. 卵を割ってお好み焼きサイズに丸く整えます。
  13. もう一度全体をひっくり返し、今焼いた卵を上に乗せます。
  14. お好みソースをたっぷりかけ、青のりをまぶして完成です!

関西風と違い、焼きの過程が非常に多いです(笑) しかしこの手順をひとつでも間違えると全く別物になってしまい、後にも先にも行けないという状況になってしまいます。広島県民は誰から教わったでもなく、なぜかこのややこしい手順が頭に入っています。

それは、子供のころからお好み焼き屋さんに通い、空腹をグッとこらえつつ、まだかまだかと待ちながら、「あれは俺のか?」と期待感を膨らませて、おばちゃんの焼くお好み焼きを真剣な眼差しで眺めていたせいかも知れません。

広島風お好み焼きの歴史

再現された一銭洋食

photo by 京都1975DX(再現された一銭洋食)

昭和初期の広島、洋食の波が一気に押し寄せた時代に「ソース」がブームとなり、水に溶いた小麦粉にネギや肉片など適当なものを混ぜて鉄板で焼き、ソースをかけて食べる、というものが駄菓子屋などで「洋食」として売られていました。値段は一銭であったことから「一銭洋食」と呼ばれ、一銭を握りしめて駄菓子屋へ通う子供たちに大人気のおやつでした。

原爆で焼け野原となった広島では、戦後、極度の食糧難となります。米などほとんど手に入らない状況の中、アメリカから支給される小麦粉を使った一銭洋食が注目を浴びるようになります。この一銭洋食を食べさせる屋台も多く出現し、戦後の広島県民を支える食べ物として広まっていきました。

昭和25年ごろ、一銭洋食を進化させた「ネギ焼き」が主流となってきます。これは支給された小麦粉を薄く伸ばして、その上にネギを乗せて焼くというものでした。しかし当時の広島ではネギは大変高価なもので、庶民には手の届きにくいものでした。そこで安くてネギよりもボリュームのあるキャベツが使われるようになります。これが広島風お好み焼きの原型となります。今でも、広島のお好み焼きを初めて食べる人は、たっぷりと乗せるキャベツの量に必ずびっくりしますが、これは当時の広島でとにかくお腹が一杯になる方法として庶民の知恵からくる食べ方なのです。

その後、少しずつ豊かになっていく過程の中で広島のお好み焼きも変わっていきます。中華麺を入れるようになったり、肉を入れるようになったりと、お腹を膨らませる手段ではなく、「料理」として位置づけられる存在となっていきました。そして、今では県民食として日々愛される食べ物となっています。

広島風お好み焼きのいろいろ

注文の仕方

これ、皆さん迷われるようです。県民は当たり前のように注文していますが、これが県外から来られた方には宇宙語のように聞こえるらしいのです。

広島風お好み焼きの基本は「そばにくたま」です。こう書くと何のことやらわかりにくいですが、「そば・肉・玉」と書くと見えてくるのではないでしょうか。広島は重ね焼きなので、基本の生地+キャベツ+もやしの他に何を重ねたいか?で注文していきます。例えば上記の「そば・肉・玉」だと、基本の生地+キャベツ+もやし+そば+肉+たまご、となります。「そばにくたまいかてん」なら、生地+キャベツ+もやし+そば+肉+たまご+イカ天、となります。おわかりいただけましたでしょうか?

ちなみに男子は「そばだぶるにくたまいかてん」が王道となっています。広島の男はよく食べますね(笑)

 食べ方と職人芸

広島のお好み焼きはお皿で食べてはいけません。熱々を鉄板でヘラを使いながら食べるのです。それは自虐ではありません。目の前で絶妙なヘラさばきを見せる店主の職人芸ともいえる妙技を見ながら食べるのです。

汗をかくのです。汗で失った水分をビールで補うのです。

出来る限り急いで食べるのです。そして最後のひとかけらになったとき、ヘラひとつでサッとすくい取るのです。決してこぼしてはいけません。

お金は鉄板越しに払うのです。払ったらこう言うのです。「また来るわ」これら全てでお好み焼きは完成するのです。

県民あるある

広島県民は本当によくお好み焼きを食べます。よくある大して浸透していないのに観光目的で自治体がアピールしているアレとは違います。本当によく食べます。広島人はこんな風にお好み焼きと接しています。

  • 親がいない時の晩ごはんは大ていお好み焼き
  • 子供のころはお好み焼き屋さんに生卵を持参していた
  • 学生は週3でお好み焼きを食べる
  • 納豆を入れるとうまい
  • 40代以下はマヨネーズをかけるが40代以上はマヨネーズを毛嫌う
  • 広島県全家庭にホットプレートがある
  • 死ぬ前に食べたいものはお好み焼き
  • 50代以上はうどん入りを認めない
  • お好み焼き屋さんにある漫画本はページが開かない
  • お好み焼きには一味をかける

広島風お好み焼きのスタンダード「みっちゃん」

広島風お好み焼きの王道をいくみっちゃん

photo by 食べログ(広島風お好み焼きの王道をいくみっちゃん)

昭和25年創業、広島風お好み焼き店の老舗中の老舗「お好み焼きみっちゃん総本店」の始まりは屋台でした。広島の復興と共に歩んできた道のりは、常に大衆のそばにありました。

広島のお好み焼き店は常にみっちゃんを目指し、県民は新しいお好み焼きに出会うと必ずみっちゃんと比べる。みっちゃんは広島のお好み焼き全ての基本であり、その立ち位置は今日まで続いています。

また、みっちゃんは、今では当たり前になっているお好み焼きの常識を作り出してきた店としても有名です。ドロッとした甘みの強いお好みソース。実はこれ、みっちゃんの発明品なのです。全国的に有名な「おたふくソース」もみっちゃん監修のもとに作られたものです。また、広島風では常識の「中華麺やうどんを入れるスタイル」もみっちゃんから始まりました。その他、キャベツにもやしを重ねる基本中の基本も、ヘラで食べるスタイルも、ついにはお好み焼きを作る鉄板までも、今では全店が当たり前のように行っている「広島風お好み焼きの常識」は、全てみっちゃんから始まっています。

そんな「お好み焼きみっちゃん総本店」、味は言わずもがな、当然ながら旨いのです。広島でお好み焼き店に迷ったら、とりあえず足を運んでみてください。間違いないですよ。


 ポイント  左上のメニューより店舗名を確認できます

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